| シリーズタイトル | A China Bayles Mystery | |||||
| 著者 | Susan Wittig Albert | 出版社 | Berkley Pub Group | |||
| 第1巻発行年 | 1992 | 最終(新)巻発行 | 2011 | 総巻数 | 19(刊行中) | |
| 総語数 | 文字サイズ | 小さめ | ||||
| 地域設定 | 人口15,000人の、テキサス郊外の静かな町Pecan Springs(架空) | |||||
| 主人公 | China Bayels | 第1巻での年齢 | 42 | |||
| 職業 | 弁護士をリタイアしたハーブショップオーナー | |||||
| レギュラー人物 | Ruby 店子・ニューエイジショップ経営者 | |||||
| Laurel Wiley 時々店番をしてくれる友人 | ||||||
| Justine Wyzinski 大学時代同級生だった弁護士の友人 | ||||||
| Bubba Harris 保安官 | ||||||
| McQuaid 元刑事で大学講師、10歳の息子Brianがいる | ||||||
| ペット | ネコのKhat | |||||
| 英語レベル | ☆☆☆☆ | コージーとしては難しめ | ||||
| ハーブに関する蘊蓄を飛ばしストーリーだけ追うなら少しやさしくなる | ||||||
| ミステリ度合い | ☆☆☆☆ | 犯行動機や犯人と被害者の関係など、やや複雑 | ||||
| 著者サイト | http://www.mysterypartners.com/ | |||||
| シリーズ攻略法 | 第1巻のあと、古い順に途中適当に間引いても | |||||
| ぶひママンコンプリ度合い | 3/17 | |||||
| ぶひママンの主観的お好み | ☆☆☆★ ハーブに関する蘊蓄は興味深い | |||||
| ヒューストンの大きな法律事務所で弁護士をしていたChinaが、39歳をしおに激烈な出世競争の日々から足を洗い、サウナ付のコンドミニアムを売り払って夏には観光客で賑わう人口15,000人の小さな町Pecan Springsにハーブショップを開いてから2年あまり。地域にも溶け込みお得意さんも少しずつ増え、転職を後悔することはない日々を送っている。 古い石造りの家の半分は自分のハーブショップ、残りは賃貸しRubyがスピリチュアル系の癒しグッズなどを扱うニューエイジショップになっている。Kinsey Millhoneなどの女探偵ミステリーファンのRubyとは親しく、どうしても店を空ける必要があるときにはお互いに店番を頼み合う仲。 ボーイフレンドMcQuaidはバツイチ・子持ちの元刑事、大学院で学び現在は犯罪学の講師、とコージーミステリとしてはちょっとインテリ度高め。というのも著者は元テキサス大学副学長、Nancy Drew シリーズのゴーストライターからミステリ作家としてデビューした人です。 高学歴の作者が書くミステリは、どうしても語彙レベルが高いことが多く、このシリーズも例外ではないようです。シラブルが長い、いわゆる難単語ではないけれど、他であんまり見かけないなぁ..という単語がよく出てきます。また語彙レベルが高い方が、ミステリとしても凝ったものになる法則もあるようで、被害者と犯人の人間関係が複雑に絡み合ったり、犯行動機もシンプルな個人的怨恨よりももう少し社会性があったりして楽しめます。 ハーブにも造詣が深く、文中ハーブの効能についての記述も豊富で、古くからの言い伝えに近いようなものにまで触れて興味深いです。特にハーブに興味があってこのミステリを読む方は、著者サイトからメルマガAll About Thyme を購読しても楽しいかも知れません。英語レベルがかなり高いですが.. Robin Paigeの名義でビクトリアン・ミステリも書いています | ||||||
| シリーズタイトル | Lucy Stone Mysteries | |||||
| 著者 | Leslie Meier | 出版社 | Kensington | |||
| 第1巻発行年 | 1991 | 最終(新)巻発行 | 2010 | 総巻数 | 15+2 | |
| 総語数 | ☆☆ 45,000〜69,000 | 文字サイズ | 小さめ | |||
| 地域設定 | Maine州の小さい町Tinker Cove(架空の町) | |||||
| 主人公 | Lucy Stone | 第1巻での年齢 | 30代前半 | |||
| 職業 | パートタイム主婦、3児の母、やがて4児の母に | |||||
| レギュラー人物 | Bill 夫、大学出だがボヘミアンな大工。以前はウォール街の金融マン | |||||
| Toby、Elizabeth、Sara、Zoë 長男・長女・次女・三女 | ||||||
| Miss Tilley 図書館司書 LucyがTinker Coveに来て最初の友人 | ||||||
| Sue 保育園所長、Lucyの親友 | ||||||
| Ted 地元新聞の編集長 | ||||||
| Chief Crowley 警察署長 | ||||||
| ペット | いない | |||||
| 英語レベル | ☆☆ | コージーミステリとしてもやさしい | ||||
| ミステリ度合い | ☆☆☆ | 平均的コージーミステリレベル | ||||
| 著者サイト | http://www.fantasticfiction.co.uk/m/leslie-meier/ | |||||
| シリーズ攻略法 | 子どもたちがどんどん成長するので、古い順に読むことをおすすめ | |||||
| ぶひママンコンプリ度合い | 6/15 | |||||
| ぶひママンの主観的お好み | ☆☆☆☆☆ | |||||
| Maine州の小さい町Tinker Coveに住む4児の母、パートタイム主婦のLucy Stoneがなぜか一見平和そうな田舎町に起きる事件に巻き込まれ、素人探偵として活躍するシリーズ。 このシリーズの魅力は、コージーミステリとしてもやさしめの英語と等身大の主婦像です。Lucyは幼児の世話に明け暮れてたまの息抜きにも夫に気兼ねし、子どもたちが小学生になれば習い事の送迎に忙しく過ごし、やがて反抗期の子どもに手を焼きます。パートタイムで働いてもいて、家事と仕事を両立させてさらに素人探偵までするために、家族の協力を得る苦労が絶えません。子どもの習い事や進学を巡っては家計のやり繰りとママ友との付き合いに気苦労もありますし、やがて40代になると、家事だけの毎日に飽きたらず大学の講座を受講したり、夫婦の間にときめきがなくなっていることに物足りなさを感じたり...主婦としての悩みはアメリカでも日本でもほとんど変わらないことに驚かされます。 シリーズものミステリは長年かかって刊行される間、主人公はほんの少しずつしか年をとらないのが通例ですが、本シリーズは刊行年月とともに年齢を加え、子どもたちもどんどん大きくなりますし、町の暮らしにも変化があります。町中が知り合い同士で、お互いの間の暗黙のルールが大きく支配していた田舎町から、新しい住民の流入と共に都市化し画一化されていく変化の過程で抱える痛みや、景気の低迷で予算が切りつめられる学校行政の問題点など、主婦が関心を払うレベルで社会・経済問題にも触れられます。登場人物の性格設定が等身大で、ストーリーをユーモラスにするために性格が誇張された脇役などが出てきません。コージーミステリの軽さが好きになれない方にも、このシリーズのリアリティには満足して貰えそうです。ホームステイ感覚を楽しめるシリーズとしてはイチオシです。 なお、Lucyと夫がNew Yorkでの都会生活を捨てTinker Coveに移り住むことになった経緯や、Lucyが新しい町に馴染むまでの苦労については、Joanne Fluke、Laura Levineと3人の著作を集めたオムニバスCandy Cane Murder ISBN:9780758221995に収録されています。 | ||||||
![]() | Mistletoe Murder (Lucy Stone Mystery) Leslie Meier / Kensington Pub Corp (Mm) (1998-12) |
シリーズ第1巻
3児の母Lucy Stoneは、夕食後から午前1時までパートで有名通販会社の電話オペレーターとして働いている。その上クリスマスを目前に控えているから、夫にセーターを編んだり娘の教会劇の衣装の準備やプレゼントの買い物に大忙し。そんな最中、社員にも人望のあった社長が、会社の駐車場においた車の中で死んでいるのを発見した。排気ガス自殺は偽装らしく、殺人らしい。Lucyは第一発見者としての好奇心から事件に首を突っ込んでいく..
![]() | Tippy Toe Murder (Lucy Stone Mystery) Leslie Meier / Kensington Pub Corp (Mm) (2009-02-03) |
シリーズ第2巻
3児の母Lucyは妊娠中、身体もだんだん辛くなってきているが、町の一大イベントのバレエ発表会を控えて発表会に出る娘2人の練習への送迎や衣装の準備に忙しい。70歳の元バレリーナCarolineが愛犬を家に残したまま行方不明になっていることも気にかかる。
一方、夫の暴力が原因で離婚し金物屋の店員をしていた友人のFrannyが、盗みの嫌疑をかけられクビになりそうになり、盗みの真犯人を見つけようとLucyからビデオを借りていった。しかし約束の時間に返して貰えず、バレエのリハーサルを撮影したいLucyは金物屋に出向き、強欲な金物屋の主人の死体を発見することに...身重のLucyがついに探偵活動を始めます。
車社会のアメリカで、子どもに習い事をさせるのは母親に相当負担がかかるようです。子育てに懸命なLucyの日常生活がミステリ以上に興味深い。子だくさんで経済的にそれほどゆとりがあるわけではないLucyが、2人の子どもにバレエを習わせられるシステムが分かったりします。
初版は1994年、平成6年ですが、ビデオがまだかなりの贅沢品として扱われています。
日本では村山社会党連立内閣が発足。 SMAPがブレイクし、古畑任三郎ドラマがヒット。貴乃花が4場所優勝。セガサターンが発売され、WindowsはNT3.1でした。松本サリン事件が起きた年です。子どものいる家庭ならビデオはかなり普及していたと思います。
![]() | Trick or Treat Murder (Lucy Stone Mysteries) Leslie Meier / Kensington Pub Corp (Mm) (1997-10) |
シリーズ第3巻
Tinker's Cove の町には古い建物が多く、歴史街区に指定された地域内では改築や
外装変更に委員会の承認を必要として、景観を維持している。ところが最近由緒ある
古い建物に火事が頻発し、ついには持ち主の女主人が焼死する事件が起き、火事は
放火によるものであると判明した。
焼死した女性の所有していた家は、改装工事を専門とする大工の夫が手がけた思い
入れのある邸宅、Lucyは放火犯を突き止めようと生まれたばかりの乳飲み子を抱えて
調査活動を開始する。
ハロウィーンを控え、町の人々は廃屋となった邸宅を会場にパーティーの準備に余念
がない。たくさんのカップケーキを準備するLucyのところには脅迫電話がかかり、放火犯
の魔の手が迫っていることを感じる...
1996年、平成8年の初版、日本では前年に松本サリン事件が起きています。
この当時もはや、Trick or Treat の行事は絵本や児童書に描かれるようなのどかな
ものではなくなっている様子。小学校では、警察から派遣されたお巡りさんを囲んで
1年生達がTrick or Treat に関する注意を受けています。大人が一方的に話すので
はなく、子ども達に事例を挙げさせながら話を進めるところがアメリカン。
Cub scout でのイジメの問題も取り上げれています。
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