カテゴリー: Christine Bennett Mysteries

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Christine Bennett Mysteries

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 シリーズタイトルChristine Bennett Mysteries
   
 著者Lee  Harris 出版社Fawcett
 第1巻発行年1992最終(新)巻発行2006総巻数17
 総語数☆☆ 62,000〜67,000文字サイズ大きめ
 地域設定ニューヨーク郊外
 主人公Christine Bennett第1巻での年齢30
 職業大学講師、元シスター
 レギュラー人物Sister Joseph 修道院時代の母親代わりの先輩シスター  
  Eddie 息子
  Mel 近くに住む友人
  Arnold Chrisが親しくしている弁護士
  Jack Brooks 刑事
   
   
 ペットいない
 英語レベル☆☆コージーミステリとしてもやさしい
            元シスターの大学講師ですから、あまりスラングを使いません
 ミステリ度合い☆☆☆☆主に被害者の過去が謎になるが、興味をそそるのが上手い
 著者サイトhttp://detecs.org/bennett.html
 シリーズ攻略法第1巻入手不能。適当に間引いて古い順でサイドストーリーを楽しもう
 ぶひママンコンプリ度合い10/17
 ぶひママンの主観的お好み☆☆☆☆☆
  Chrisは14歳で母を失い孤児となったため、修道院で修道女として15年間を過ごしたのち、ニューヨーク州郊外Oakwoodにあるおばの家を相続したことをきっかけに修道院を出て、週1度大学で教えるようになった。また弁護士のボランティアメンバーとしても活動している。
 元シスターである人脈を活かし、教会での洗礼や結婚の記録などを入手できるため、警察とはまったく別の側面からの調査ができるのが強み。とはいえキリスト教ばかりではなく、さまざまな信仰を持った人が登場します。

 Chrisのボーイフレンド→やがて夫、は刑事ですが、他のシリーズに登場する刑事さんが、素人が事件に首を突っ込まないように牽制することが多いのに対して、Chrisの調査に協力を惜しまず、警察でしか入手できない情報を漏らしてくれて、2人で事件を解決するところがユニーク。この点がストレスがなくて楽しく読めます。

 英語はやさしく読みやすい。ミステリとしては犯行のトリックを見破るタイプではなく、被害者の隠された過去を探って動機を解明し犯人に辿り着くパターンが多い。作者はこの隠された過去の作り方がとても上手く、世界情勢と移民国家アメリカの特質をオーバーラップせて、「その時代なら、そんなこともあったかも..」と、説得力のある過去を創作する。その多様さと意外性は、「実は過去に被害者にひどい目に会わされた父/母の復讐のために身元を隠して被害者に近づき..」とか、「他人のはずが実は親子で..」といったテレビの2時間ミステリの比ではない。登場人物の秘密の過去への興味からページをめくる手が止まらなくなります。

 Chrisの生活はかなり地味、ファッションの描写やグルメな話題は少なく、日々の食事は少し侘びしくないかと心配なくらい−−時々夫が高価な食材を用意して料理の腕を奮うことがありますけどね。ですから男性には一番読みやすいコージーミステリではないかと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Good Friday Murder

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Good Friday Murder (Christine Bennett Mysteries) 
Good Friday Murder (Christine Bennett Mysteries)
Lee Harris / Fawcett (1992-02-23)
Amazonの価格:¥ 7,925 / 紀伊國屋書店の価格を調べる

☆☆☆☆☆
YL 6.2〜7.2
総語数 62,016語
 

シリーズ第1巻

 Chrisは14歳で母を失い孤児となったため、修道院で修道女として15年間を過ごした。ニューヨーク州郊外Oakwoodにあるおばの家を相続したことをきっかけに修道院を出て、週1度大学で教えながら一般社会に馴染もうと努力中。
 Chrisには知恵遅れの甥がおり、離れた町の施設Greenwillowで生活している。そのGreenwillowはOakwoodへの移転を計画していたが、Oakwoodの議会では反対者が多かった。施設の居住者の1人に母殺しの罪を宣告されたJamesがいることが表だった理由だった。しかしChrisにはJamesはおとなしく無害な老人に見えた。実はJamesと双子の弟Robertは共にサバン症で、巨大な素数を数え上げたり、過去のある日の出来事を目の前に見るように語ることが出来たので、学者の研究対象にもなっていたのだが、1950年の母を殺したとされる日以降Jamesは「弟はどこにいる?」と尋ねる以外は何も話さなくなっていたのだ。
 甥がいるGreenwillowが近くに来ることを望むChrisは、Jamesの無実を証明し、施設のOakwoodへの移転計画を実現しようとする。果たして40年前の殺人事件をどうやって調べることが出来るのだろう?
 実にプロットの作り方がうまい作家です。40年も前の殺人事件なんて、日本ならとっくに時効で再調査なんて絶望的だと諦めそうな設定ですが、なるほどアメリカではそんな手があったか!現在だとかえって通用しないのではないか?と思う手法なんですが、40年前ならいけそう、と思わされてしまいます。

 絶版で入手困難なことが大変残念です。そのためあらすじを少し詳しくご紹介しました。

The Yom Kippur Murder

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Yom Kippur Murder (Christine Bennett Mysteries) 
Yom Kippur Murder (Christine Bennett Mysteries)
Lee Harris / Fawcett (1992-09-23)
Amazonの価格:¥ 730 / 紀伊國屋書店の価格を調べる

☆☆☆☆☆
YL 6.2〜7.0
総語数 62,500語
 

シリーズ第2巻

 Chrisはマンハッタンにある取り壊し目前の、古いアパートで暮らす3人の老人の世話をするボランティアをしていた。他の居住者は家主の求めに応じて移転していたが、3人の老人だけが廃屋のようなアパートでつましく暮らしていたのだった。
 Chrisは、Nathan Herskovitz老人がユダヤ教会のYom Kippur(贖罪の日)に行くのを介助する約束をしていたが、当日迎えに行ってみると、Nathanは殺されていた...Chrisは無力な老人にしか見えないNathanがなぜ殺されなければならなかったか、その過去を探りはじめた..ナチスから逃れるためにアメリカに移住してきたユダヤ人の苦労がどんなであったか詳しく描かれます。
 
 コージーミステリでは、素人探偵が事件を探り回るのに対して、ともすれば「なんてあんたが?警察に任せればいいでしょ」といいたくなりますが、この作者は実にプロットの作り方がうまい!被害者の過去が大変興味深く、身の危険まで冒して探り回るChrisに共感出来るのです。

The Christening Day Murder

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The Christening Day Murder (Christine Bennett Mysteries) 
Amazonの価格:¥ 718 / 紀伊國屋書店の価格を調べる

☆☆☆☆
YL 6.2〜7.0
総語数 66,538語
 
シリーズ第3巻

 30年前一度ダムとして水底に沈んだ町が、干魃続きで再び姿を現します。その教会でChrisの友人Maddieの赤ちゃんの洗礼式が行われました。そのとき教会の地下室で若い女性の身元不明死体が見つかりましたが、町の住民ではない様子。
 
 Chrisは、この女性がよその町から通勤していた女性ではないかと推理し、各地に移転している水没した町の元住人への聞き込みをはじめます。

 プロット作りの上手い作者で、読者が真相に気づかぬようにストーリーを引っ張り最後までスリリングに読ませてくれますが、洗礼式に死体が発見されてしまった赤ちゃんは少し可哀相な気がします。

 

St. Patrick's Day Murder

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St. Patrick's Day Murder (Christine Bennett Mysteries) 
Amazonの価格:¥ 720 / 紀伊國屋書店の価格を調べる

☆☆☆☆☆
YL 6.2〜7.0
総語数 66,215語
 

シリーズ第4巻

 ChrisのボーイフレンドはJackは警官。仲の良い同僚2人と聖パトリックデーの行進に参加します。その日同僚の1人が殺されてしまい、容疑者はもう1人の同僚。

 状況証拠と、容疑者が捏造と主張する不確かな物証しかないのだけれど、警官殺しの犯人未検挙を嫌う警察は、とにかく誰かを犯人に仕立てて事件を終わらせたがります。Jackは捜査を続けられず、Chrisの調査に秘かに協力して友人の無実を証明しようとします、
 
 Chrisが調べていくうちに、被害者の軍歴も本名もウソだったことが分かります。誠実な警察官だった彼がなぜ妻にまでウソをついていたのか?それが殺人と関連性があるのでしょうか?

 日本では、本名や経歴を偽って結婚したり、公務員や大手企業の社員になることは不可能に近いように思いますが、アメリカではどうなのでしょう?なにしろこれはフィクションですから...ただ、警察の取り調べシーンで刑事が「それ本名?免許証見せなさい」などと、尋問するシーンはめずらしくありません。あっ、でもこれもまたフィクションだなぁ...

 
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