Valentine Murder

| コメント(0) | トラックバック(0)
Valentine Murder: A Lucy Stone Mystery (Lucy Stone Mysteries) 
Valentine Murder: A Lucy Stone Mystery (Lucy Stone Mysteries)
Leslie Meier / Kensington Pub Corp (Mm) (2009-01-06)
Amazonの価格:¥ 760 / 紀伊國屋書店の価格を調べる

☆☆☆☆
YL 6.2〜7.0
総語数 64,108語
 

シリーズ第5巻

 地域の図書館が増築され、Lucyは役員になりましたが、初めての役員会の日司書だったBitsyの死体を発見してしまいます。その後、役員の1人も死亡し、警察はBitsyを殺した自責の念からの自殺と断定しますが、Lucyは納得できません。聞き込みを始めて見ると、図書館増築とコンピューター化に熱心だったBitsyの評判は必ずしも良いものではありませんでした...

 バレンタインデー直前、厳しい寒さの中での日常生活が描かれます。コンピューターゲームに夢中になる子どもたちに苛立つLucyですが、子どもたちに教わりながらフリーライターとして新聞記事を書く資料集めにコンピューターを使ってみて、その便利さに気づきます。

 ミステリとしての展開と、事件解決のクライマックスシーンに少し不満が残ります。子どもたちが、自分にはよく呑み込めないコンピューターにたちまち馴染み、少し危うい遊び方をするのをハラハラと見守るルーシーの苛立ちは、子育て経験者としてとても共感できました。非常時に昔ながらの備えをすると同時に携帯を充電、我ながら良く気がついた!うんうん...と満足したのもつかの間...この部分が一番気に入りました。

 1999年、平成11年初版です。この年はクリントン大統領の不適切な女性関係がマスコミを賑わし、日本ではソニーがイヌ型ペットロボットAIBOを発売、宇多田ヒカルが大ブレイクしました。


☆こんなところが面白かった!は続きを

  5年前にかかれた第2巻Tippy Toe Murder では、ビデオがずいぶん贅沢品と考えられている雰囲気がありました。子どもも多いし、習い事もさせているし、やり繰りが厳しい中でビデオを持っていることを弁解するような口ぶりが見えました。日本では、さらに10年遡っても幼稚園の運動会をビデオ撮影する父母はめずらしくなく、妬まれるほどの少数派ではなかったかと思います。戦後の、アメリカの消費文化がなにかも輝いて見えて憧れた時代から、高度成長時代を経て日本の消費文化がアメリカを追い抜いてしまったことを実感しました。

 一方この巻では、当然のようにコンピューターが家にあって子どもたちのおもちゃ同然。有害サイトにアクセスすることを心配してはいても、ビデオと違って贅沢だというそぶりは見せません。日本ではそこまで大衆化しておらず、子どものおもちゃとしてはゲーム機が中心。アメリカのコンピューター文化の進度は日本よりずっと急速だったようですね。


cupcake.jpg

 子どもは寒くても外で遊ぶのが健康的といっても、外は危険なほど寒く家の中で遊ぶしかない様子。
Lucyはマフィンを焼き、女の子たちにアイシングさせて遊ばせます。 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.buhimaman.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/49

コメントする

カテゴリ