2012/03/03 土曜日
我が家で三月三日と
いえば義母の誕生日
です。
写真は昭和30年代頃までひな祭りに欠かせ
なかった金華糖。深川のみなとやさんという
おせんべい屋さんでまだ手に入るらしい。
来年は行ってこなくちゃ!
例年、義母と和食など食べに行って祝います。
でも義母が本当に行ってみたいのは、嫁が案内
する懐石コースなんかじゃなくて赤提灯なんで
すね。で、今年は土曜日なのでボスも当然参加
ですから念願叶って飲み屋さんへ行けます。
鶯谷に行くついでですから、早めに出かけて
まず三徳でしそ昆布佃煮を。江戸っ子好みの
すっきりした味付けで、しそ昆布だけはどの有名
佃煮店よりここがお気に入りです。貝や小女子、
海老などの魚介類は他にもっと美味しいところが
いくらもあると思いますが..
ついでおせんべいの寿々喜。ここのおかきが
絶品です。通販ではおせんべいしか買えない
ので、おかきや揚げおかき、海苔巻き、小桜、
松葉かりんとうとか、買いに来なくちゃダメ。
1枚割れてしまった..
鶯谷名物の焼き鳥、さゝのやでちょっと1~2本
オードブル代わりにつまみます。さすがに義母は
立ち呑みまでしなかったけど、雰囲気を味わって
ご満悦。お店のカウンターに入りきれず、店横や
店前にビールの通し箱重ねてテーブルにし、お酒
飲む人も10人近い。
焼き上がったものはどんどん手前のタレ箱に入れ
られるので、好きなものを取って道端で食べます。
最後に串を見せて精算。1本70円均一。食い逃げ
する人はいないようだから、日本人は立派です。
さていよいよ焼貝うぐいすへ。
貝ばかりで12種類ってお寿司屋さんでもあり得
ない。日本酒も珍しい、少量生産で手に入りにくい
ものをかなりの数揃えています。
カウンターに座った特権なのかも知れませんが、
お銚子ではなく、ぐい飲みで出ますから、何種類
も楽しめるんですね。ばあちゃんご機嫌です。
みなさん私にはぶたさんを、ボスには日本酒を
下さいますから、我が家には幻の酒だらけで、
かなり酒自慢のお店に行っても、我が家の玄関
をくぐったことのない酒が5種類以上揃っている
ことは稀ですが、今日は降参しました。
お酒は全部味見して仕入れるそうで、料理によく
合うものを吟味して出してくれます。私は体質的に
お酒は飲めませんが、飲めなくても味は分かります
から、お酒やワインと料理との相性にはうるさいで
すよ。人の懐具合との相性で酒を選ぶようなお店、
いやしいことするなぁ、って思います。
突き出しは、帆立貝の甘辛煮。
帆立、赤貝、みる貝の盛り合わせ。帆立のぶ厚い
こと!こりっとしていて美味しかった。赤貝は今は
韓国産しかないそうですが、新鮮な物をこうやって
きれいに造ってあると結構美味しかったです。日本
産との違いは、味より香りなんじゃないかな?
さざえ壺焼き。焼き加減の上手下手は肝の火の
通り具合で分かります。
白貝の焼き物。
巨大なマテ貝。この大きさはちょっと見ない。
〆鯖。ほんの少し一皮分しめ、ゆずを利かせて。
やはりお魚もちょっと混ざった方がいいです。
牡蛎、やっぱり最高ですね。むやみに大きいもの
より、このくらいで引き締まったものがいいのかも。
帰宅後おかわりすれば良かったと、後悔。
つぶ貝も大きいです。
とり貝の写真撮り忘れました。いやダジャレじゃな
くて本当。「生のとり貝って珍しいねぇ」とか騒いで
いて忘れた。他にあと1~2品、撮影を待たずに
食べられた品あり。
〆のだし巻き卵は、貝の出汁を加えて目の前で
焼いてくれます。あつあつ、はふはふ、ってあまり
食べる機会がないですよね。
総額13,500円と安上がりな誕生日。
ただ、このお店の裏は連れ込みホテルだらけ
ですから、異性を誘うときには誤解を招かぬよう
注意が必要かと、老婆心ながら...
コスパ高かったですねぇ、のぽちっ
