2010/07/30 金曜日まずTOEICに関する正論
から読んで欲しいです。
豊田高専の西澤先生から酒井先生に送ら
れたメールで、TOEICについての理路整然
とした、非常に鋭い分析です。
またこのメールは、外資系企業はTOEICの
結果を、重視とか軽視のレベルではなく、
「見ていない」という、外資金融に10数年間
お勤めの方の書き込みをふまえています。
さて、西澤先生や酒井先生のような英語の
先生方の視点は、
・TOEICで英語力が測れるのか?測れると
したら、どういう方面の能力か?
・英語力が高ければ点数も高く出る、という
面ではTOEICは他の試験よりはましでは?
・すべからく試験には、対策勉強が編み出さ
れるもので、点数が高ければ英語力が高い
とはいえなくなるのが問題だ
といった、「TOEICと英語力」に向けられます。
そして「問題なのは効率よく高得点を得ようと
する受験対策(ドーピング)なのでは?」という
点で両先生は合意されています。
私は、商売で生きてきた人間ですから、視点
が違います。
「効率よく高得点を取る能力は、仕事を効率
よくこなす能力と高い相関がありそうだ!」
そう思いますね。
英語で業務を行う必要がある会社ならば、
ネイティブの面接で英語力をチェックします。
英語の面接がなく、TOEICの点数だけ要求
する企業があるなら、その会社に英語力は
いらない、ということです。
英語力がいらないなら、なぜTOEICの点数
を見るのか?それは効率よく高得点を得る
ドーピング能力を見たいんじゃないですか?
英語の先生は一生英語を教えていられる
けど、会社では配置転換もあるし、景気に
あわせてどんどんプロジェクトを立ち上げて
仕事をするわけです。「これが専門」なんて
一生同じことやったりしません。
・好きでも嫌いでも我慢して
・要領よく仕事の概要を掴んで
・なるべく短期間に成果を上げる
ことが出来る人間かどうか?を見極める
バロメーターの一つとして、TOEICで何点
くらいドーピングできたか見るのは悪くない
と思いますね。
要領よく自分がやるべきことを見極め、
やらなくてはいけないことは、コツコツ根気
よく詰める必要がある試験です。
要領と根気がバランス良く両方必要なところ
が良いですね~ TOEICは。
本来Fluencyの測定手段であるTOEICは
要領でこなせる部分が大きいけれど、英検は
Accuracyを測るテストとして開発されている
ので、英検1級なんかすごく根気のいる勉強が
必要で、要領の良さを保証しないから負けた..
と思う。
ですからね、TOEICはドーピングで点数を
上げればそれで良いというのが私の主張
です。ドーピング力を計測することに使命が
ある。(笑)それが無意味な立場の人は、
受けなくて良いと思う。
そもそも企業が、偏差値上位大学から採用
したがるのも、ドーピング力の高い学生が
欲しいからで、(特に文系の採用では)専攻
科目で身につけた知識なんてちっとも期待
してないことは、周知の事実だと思います。
じゃあ、どうやってドーピングするのが効率
が良いかというと、これはどんな試験でも
共通なんですが、1冊の問題集を徹底的に
全問正解するまで繰り返すことです。
どの問題の答えも全部覚えたら、もう1冊
やってもいいですが、あれこれ何冊もやり
散らかしても点数は伸びません。
問題集は、なるべく大勢が使っているもの
が良いのです。
競争相手に勝つことが目的の受験生心理
として、自分だけが見つけた掘り出し物の
問題集や参考書をやりたくなるのですが、
他の人が出来ない問題に正解することより
も、他の人が出来る問題を間違えないよう
にするのが勝ち残りのコツです。
何度もいっていることですが、入社試験に
受験料はとられません。大学入試よりも
ずっと手数のかかる採用試験をタダでやる
のですから、企業は効率よく選別したい。
とはいえ、外資には東大・京大・東工大と
一橋にしかエントリーさせない会社とか
ありますが、日本の企業はそういうことは
世間の評判を考えるとできません。
本音では早慶まで、とか早慶上智までとか、
MARCHまでとかあっても、そんな差別意識を
外に見せられない。でも親の経済力なんかも
相当影響する学歴と違って、TOEICは本人の
努力でドーピングすれば点数を伸ばせます。
英語の勉強で一番お金がかかるのは会話
ですが、TOEICは会話がないので、英検1級
よりもTOEIC860点の方がずっと少ない費用
で取れるだろうと思います。
だからTOEICでの足切りは、日本人の好きな
公平感があって体裁がよいですよね、これも
魅力だと思います。
物販などでは、イケメン集めたいとか、上品
そうな女の子揃えたいとか切実なんですが、
こういうとき隠れ蓑にも使えますね。
希望に添った学生なら、TOEICの点数なんか
足りなくてもスルー、ぶちゃいくで落としたい
学生には、「きみの英語力じゃ..」なんてね、
使えるじゃない?
大学と違って企業は、落とした学生に恨まれて
不買運動なんかされたら損失ですから、どう
やって落とすか?も大事です。圧迫面接とか
やる尊大な企業もあるようですが、今日の
就活学生あしたの顧客、という商売も少なく
ありません。
いろいろ使い方があって、TOEICは便利です。
一過性のブームは別として、10年流行るもの
には何かメリットがあるものです。
ま、上記は暴論で、大多数の企業の実態は、
個人と同様、な~んとなく
「これからは英語くらいできないといけないん
じゃない?どうやって英語力を判定しようか?
TOEICというテストが良いらしいよ」
的なムードに流され、TOEICテストの本質も
見ず、「よそがやるからうちでも..」という
日本的右へならえ体質で採用しているだろう
と見ています。
でも、そろそろ賞味期限切れも近づいていると
思いますよ。本気で英語が必要な企業が増え
てきましたから。
今春、採用にあたって「語学力」「資格」を重視
すると回答した企業は「0」、という読売新聞の
記事があって、それに関して記事を書きました。
この回答は、日本の超有名企業100社から
のものです。トップは既にTOEIC離れしている
様子なので、だんだん川下もこの傾向になると
思われますが、現状ではTOEIC信仰は根強い
ようですね。
大学受験英語もずいぶん変化して、もはや
いわゆる受験英語が不要になって、多読を
やっていれば受かる時代になっているのに、
まだ受験英語にしがみついている学生は
たくさんいます。
試験をする側の方が変わり身が早く、受験
する側の対応の方が5~10年も後れるよう
ですね。そしてトップが一番変わり身も早い。
真っ先に受験英語が要らなくなったのは東大
でしょう。
企業も、トップからTOEIC点数を見なくなって
いますから、自分が行きたいところの現状を
しっかり見極めて対策を立てて下さいね。
ちゃんと調べないで思いこんじゃダメ、のぽち







こんにちは。
初めてコメントします。
TOEICに関する暴論、興味深く読ませていただきました。
暴論ではないと私は思います。
猫も杓子もTOEICという今の状態は、分析されている通りだと思います。
また、酒井先生が主張されていることも正しい。
TOEICスコアでは本当の英語力は測れないのに、
それを基準に社員を選ぶ企業は、これからの時代つまづくでしょう。
本当に英語力のある人間を採らないと、今後はやっていけないから。
なので、今のTOEIC一辺倒状態は少しずつ変わっていくと思います。
そのシフトにどれくらいの時間がかかるか、そこが焦点でしょうか。
Yumiさん、今晩は。
ご賛同頂きありがとうございました。
日本は何事につけ、ふとしたきっかけで全員が一定方向にどどーっと走り出す
傾向があります。TOEICも、あっという間にすたれる危険がないとはいえません。
点数を上げることに拘りすぎて、英文メールも書けません、電話応対も
できません...と英語で出来ることがなにひとつない、というようなことな
なるのは、TOEICバブルがはじけたときに危険だと思います。